タカオ・アソシエイツでは、広報効果の測定値として、全国紙・ブロック紙・有力地方紙・産業経済紙・ビジネス誌の主要メディア25紙誌において、その露出、論調、広告料金換算値に基づく指数を算出し、「広報効果測定値ETAモデル」として月間で計測しています。このたび、この数値にテレビやWebを加えた「広報効果測定値ETAモデルβ版」を開発し、新たな指数として有効性を確認することとしました。
今回、分析に加えた媒体は、テレビは在京キー局の6局(NHK、日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京)、WebはYahoo!ニュースです。
「広報効果測定値ETAモデル」を形成する3大要素の1つである「露出指数」については、テレビやWebも露出ごとに1件ずつ加算します。一方で、紙媒体で行っているスペースの計測やインプレッション効果(写真の有無や1面掲載による加算)については、媒体の特性上、算出は行いません。
2つ目のファクターである「論調指標」は、テレビもWebも紙媒体と同様にレピュテーション効果(ソーシャル報道やブランド報道による加算)を計測し、その数値を合計して算出します。
3つ目のファクターである「広告料金値」(広告料金換算値を百万円単位で表したもの)は、露出ごとにテレビの場合はスポット料金、Webでは1週間の掲載料金を計上します。なお、NHKは広告料金がないため、民放の1番高いスポット料金に準じます。また、Yahoo!ニュースについては、アクセス数が225億PV(2020年4月発表)とWebのニュースサイトの中では群を抜いて多いのですが、現在、媒体資料の提示がなく、また、広告もクリックされたときに料金が発生する「クリック課金」を採用しているため、以前のレクタングルの料金(2014年1月改訂版)をそのまま使用し、1週間の掲載料金を270万円として算出します。
今回開発したβ版は、すべてのクライアントに対して適用されるものではなく、紙媒体だけではなく、テレビやWebを加えた数値を知りたいというクライアントに対するサービスで、トライアルでの実施となります。