2024.7.12

山見博康氏の新著『危機管理広報大全』で当社の報道分析を紹介

 このほど出版された山見博康氏の新著『危機管理広報大全 あらゆる危機局面の内外実務一切を網羅』(2024年7月5日発行、自由国民社刊、9,900円/税込)で、タカオ・アソシエイツの報道分析が紹介されました。

 山見氏は、神戸製鋼で広報部長を務めたあと、山見インテグレーター㈱を設立し代表取締役に就任。広報PR・危機対応コンサルタントとして活躍する一方で、九州大学や名古屋文理大学の非常勤講師などを務め、『広報・PR実務ハンドブック』(日本能率協会マネジメントセンター刊)、『広報・PRの基本』(日本実業出版社刊)、広報活動のすべて』(PHP研究所刊)など多数の著作を上梓しています。

 今回出版した『危機管理広報大全』は、1,568ページに及ぶ大作で、圧倒的な情報量の危機管理事典であるとともに、広報全般についてわかりやくす解説した広報パーソン必携の一冊となっています。そのなかで、「報道分析の方法」について解説し、「総合的な報道分析で30年以上の歴史を持つ唯一の企業、㈱タカオ・アソシエイツ」と当社に言及。

 「マス/ネットで報道された記事に対して、記事内容の分類、論調判断とその要因、事業分野別露出、インプットヒット率とアウトプット占有率の計測、人名・商品名・トピックスなどのアイテム抽出、IR分析(記事と株価の関係)、署名執筆記者の分析、Yahoo!の配信元調査など、多面的な分析を行っているが、広報効果の測定では『ETAモデル』という独自の調査方法を開発している」
 と紹介しています。

 「ETAモデル」とは、一般紙やビジネス誌などの主要媒体で露出した報道状況を毎月測定し、広報効果を他社の数値と比較しながら分析するもので、1面掲載や写真の有無などのインプレッション効果をポイントとして加えた「露出指数」(Exposure to media)と、プラス・ニュートラル・マイナスの論調にブランド報道やソーシャル報道などのレピュテーション効果をポイントに加えた「論調指標」(Tone of coverage)、さらに広告料金換算値を他の指数と同等に扱うため100万円単位で著した「広告料金値」(Ad value equivalency)の3つのインデックスを計測し、これを合算して広報効果測定値としています。

 本書では、「効果測定値の精度を高め、全調査対象企業の数値の散布図をつくることで、業界・業種を超えて自社のポジショニングを把握することができる」としています。さらに、「広報は、報道結果の分析・評価によって、強み弱みを把握、戦略を見直して、ブランド価値とレピュテーションの高揚を目指し、さらに高度な広報戦略を策定することができるのである」と結び、「広報分析評価から高度な戦略策定へ」と題して「広報効果測定値ETAモデル」を中心に広報戦略・ビジョンにつながるイメージ図を掲載しています。

 なお、このほど第6版が発行された山見氏のロングサラー本『新版 広報・PRの基本』(日本実業出版社刊、初版2009年)でも、第6章「広報・PRの効果を測定する」の中で、タカオ・アソシエイツが毎年発表している「報道分析統計資料」について紹介しています。

           

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